出荷目安の詳細はこちら内容詳細量子力学を使い続けていると、学び始めたころ不思議と感じたことに、いつしか慣れてしまう。当初の疑問は、決して解決したわけではないが、つじつまが合っているからと気にしなくなる。本書は「物わかりの悪い人」を読者対象として、この基本的で本質的な疑問に改めて向き合い、その理解を図る。純然たる哲学としてでも単なる計算技術としてでもなく、両側面を合わせもつ体系としての量子力学を身につけ、細部まで熟知して使いこなせるようになることを目指す。初等的な数学(主に微積分)と物理(主にニュートン力学)だけを前提とし、数学的道具は、必要になった段階で、それまでに培った知識などを総動員して手作りしつつ話を進める。講義を受けているかのように、疑問点や思考過程を追いながら、量子力学を発見的に再構成することができる。目次 : 第16章 ハミルトニアン固有値問題:一般論(E1)/ 第17章 確率公準:決定版/ 第18章 エネルギー測定/ 第19章 準古典的状況:WKB近似/ 第20章 実効一次元状況/ 第21章 位置デカルト座標に関する変数分離型状況/ 第22章 エネルギー確率公準とスペクトル講造(E3)