著者:芦澤七郎頁数:144ページ◆内容概略古来から装飾用に使われてきたのが、甲虫目の昆虫・玉虫(ヤマトタマムシ)の羽根。法隆寺の「玉虫厨子」や新羅時代の古墳皇南大塚の「玉虫馬具」を装飾するために使われて来たことが知られています。緑色に見える羽根は、光の角度によって色が変化し、きらびやかな美しさが珍重されてきました。「玉虫色」という呼び方が伝わっています。それは、羽根が経年変化に強く堅牢で長持ちするからです。しかし、タマムシの生態は意外と知られていませんでした。そのタマムシを、実際に手さぐり状態から飼育し、成長させることに成功した貴重な記録をもとに、どうすれば上手に飼育できるかを、誰でもできるように、わかりやすく解説したものです。本書は著者がこれまで上梓したタマムシについての三書の内容を整理し一冊に編集した統合版であり、タマムシ研究の唯一の書です。