著者森政弘(著)出版社佼成出版社発売日2023年04月ISBN9784333028993ページ数152Pキーワードはんにやぶつきようのちえのかくしん ハンニヤブツキヨウノチエノカクシン もり まさひろ モリ マサヒロ9784333028993内容紹介 科学技術者(制御工学専攻)の立場から、仏教を学び実践することの大切さを訴え、仏教の著作も多い森政弘氏。本書は、著者が自ら体得し、体系化した仏教哲学の核心部分のみを「ノート」(覚書、注解)として著すものです。 著者の仏教思想は、光と影、陰と陽、無と有など、“この世のすべては、相反する二つのものがあって一つになっている”という合一の真理を示す「二元性一原論」に集約されます。「二元性一原論」の理論と実践が網羅的に説かれている既刊書籍『仏教新論』の姉妹本として、同書ではポイントを端的に説明しつつ、二元性一原論を支える「智慧」(=般若)の解説に特化した一冊です。 仏教を学ぶうえでの心構えから、科学的見地から仏教を考察する論理的な視点で、仏教が説く智慧の核心に迫ります。『退歩を学べ』(2011年、6刷)、『仏教新論』(2013年、3刷)と併せて、著者晩年の“仏教哲学三部作”の完結作品。※本データはこの商品が発売された時点の情報です。目次第1章 仏教での言葉の立場(仏教では「一つ」が重要/水俣での実例/中学ロボコンでの実例)/第2章 言葉の本質と限界(言葉を使わないで実体を見抜く例三つ/言葉の弱点を知って知性から飛び出す/離言真如と依言真如/第一義諦と世俗諦/般若と識/般若波羅蜜/讃般若波羅蜜偈/『金剛経』の論理/理解と理会、表現の矛盾と理会の矛盾)/第3章 「二元性一原論」とは(「二元性一原論」という言葉の起り/論理の構造からの命名/「元」と「原」との違い、仏性/「原」についてまとめ)/第4章 大事な仏教教義いくつか(悪を善に転じる「三性の理」/「遊」に関して/物と人間/「一つ」に捕らわれると、「一つ」でなくなる/おわりに、真正成壊)